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平成17年度 総会
2005年総会並びに講演会を行いました。

渚の講演会
講師:(株)グローバルユースビューロー専務取締役)
古木圭介氏



演題:「国際化と鹿児島〜環境と文化を考える〜」

日時:2005年5月14日(土曜日)
場所:鹿児島県民交流センターにて


今年度の定期総会前に開催された渚講演会は、
古木圭介さんのお話でした。

古木さんは本会創立当時の発起人の一人で
、その後も監事として会の運営に携わって頂くなど、
本会の発展に大きく貢献して頂いた方です。

現在は株)グローバルユースビューロー専務取締役)として
また霧島国際音楽祭友の会事務局長として世界中を飛び回っておられ、
その豊富な知識と経験をもとに楽しくもあり、
また視点を変えた物の見方、感じ方を教えていただき非常に有意義な講演会でした。
講演の中身は豊富でもりだくさんでしたので、箇条書きにまとめてみました。


(1) 大学公務員の初任給が2万円の昭和40年頃にチャーター便による
費用40万円の海外旅行ローンを創められた話から、
日本の海外旅行の変還をたどられた。
昭和39年に三万五千人だった日本の海外旅行者は
平成12年には過去最高の千八百万人弱まで増えたが
翌年の9.11テロの影響でその年は160万人減となるなど、
その時々の世界情勢に左右されつつも確実に増加しており、
今年は1700万人ほどに、
来年のワールドカップ・ドイツ大会時には
過去最高となることが見込まれている。

(2) ペリーの開国要求に始まる近代国家えの生まれ変わりの時代、
植民地主義のための戦争の時代、
貿易自由化の時代など
四十年前後の周期で日本は揺れ動いていることなど
歴史的観点から日本の将来を予測することの必要性を強調された。

(3) 持続可能な地球が存続し得るかというテーマに合せて、
人口の増加と地球の許容量の問題では、
2050年には世界の人口は約95億人となり、
すべての人々が現在の先進国並みの生活を享受するには、
資源的に地球が4個必要になる計算が成り立つ。
現実には不可能なので、
地球の存続のためにエネルギーの節約や
より効率の高いエネルギーの開発は勿論のこと、
発展途上国のレベルを引き上げつつ
、時には先進国の生活のレベルダウンも考えなければならないかもしれない。

(4) 20世紀は化石燃料の確保と植民地主義のための戦争であったが、
21世紀は水が原因で戦争が起こるかもしれないので
海水の淡水化が必要になることや
人口増と経済活動から起こる炭酸ガス排出と
地球温暖化、環境破壊は深刻となる。

一方で中国西部の開拓と冬虫夏草を通して生活のためには
環境はどうでもいいという考え方もある。

(5) アラビアのロレンスとサウジアラビアの金持ちと
戒律きびしいイスラム教の話。
ザルツブルグ音楽祭と霧島国際音楽祭などの文化の催しと
プロ野球やサッカーのキャンプなどの
リピーターをターゲットにした観光の将来像が求められている。

(6) 文化は金になる。文化は人の心を幸せにする。
人々の関心が文化、環境、健康へとシフトする中、
旅行もイベント主体から。
より旅行者の多様なニーズに合せたものが求められている。

日本人は包装紙にこだわる傾向にあるが、
これからは中身にこだわり、
画一的でない一つ一つの手作りにこだわった考え方が求められる。
合せて環境に配慮した会社に投資するために
環境格付け会社の活躍が盛んになっている。

(7) マレーシアのハマティール首相の
 「 leadership is action not position 」という言葉と供に、
今の多くのリーダーが長期的なものの見方が出来ていない上に、
理想(夢)と当面の目標の区別がなく、
目標の先の夢が見当たらない。

子ども達も希望が持てない。
これからの社会や環境のあるべき姿について高い理想をかかげ、
追求していくことが生き甲斐になる。

(8) 我々鹿児島人は世界有数のリゾート地の中に暮らしていながら、
その感覚が薄く、自然に対する感謝の気持ちや
自然環境を守ろうとする意識も少ないことは由々しき問題である。

これらについての具体的な行動プログラムを作成して、
官民一丸となって、早急に取り組まなければ
取り返しのつかない時代が到来するのは目前であり、
我々の「渚を大切にしよう」という精神運動の
高まりが今こそ求められているという励ましは心強かった。

(9) 日本は国として敗戦後は民主主義国家となり、
国民は自由と権利を得たが、その裏側に伴っていたはずの
責任と義務についての教育がおろそかになった。

今日の多くの矛盾には、
戦後の偽政者、教育者はもとより
、戦後の復興を経済最優先で行ってきた
多くの大人たちに大きな責任があるように思われる。

これが曲がり角に来ているといわれる日本の将来にとって、
自己責任をしっかりと取れる態勢が出来たときに初めて
真の国際社会の仲間入りが出来るのではないか。
行動の前に、国家としてまた日本人として、国際人として
一人ひとりがしっかりした理念を共有することの大切さを教えて頂いた。

(10) 教育は単にいい子を育てるためだけではなく、
競争社会の中で生きてゆける子供を育てるためでもある。
しかし、それは決して何ものにも負けない強い人ではなく、
全てを認め、全てを包み込み、全てを許容しつつ、
共に生き共に助け合う生き方のできる子供を育てたい。
そのような子供たちが生きて行ける社会を創造することが
今の私たち大人の使命である。
                                要約(満留 敏弘)


        ホームページ編集 理事 海江田嗣人 監修 副理事長 佐藤道郎
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